第12回ジオメディアサミット


先日(2013年11月15日)、日本科学未来館で開催された「G空間WAVE2013 gコンテンツワールド+ジオメディアサミット」内の「第12回ジオメディアサミット」にて「D3で切り開くジオ・データ・ビジュアライゼーションの可能性」というタイトルで本サイト執筆者の矢崎が登壇いたしました。

ジオメディアサミットは「日本最大の位置情報メディア向けフリーカンファレンスです。2008年より、年に2回のペースでジオメディアに関するカンファレンスを開催しており、年間400名以上の参加者が参加しています。」(公式サイト)というもので、Georepublic Japanの関さん、ゴーガの小山さん、マップコンシェルジュの古橋さんを中心に、活発に活動されています。当日の内容は以下のリンクを追ってみてください。

以下は私がプレゼンテーションを組み立てるにあたって考えていた最近のオンライン地図関連のことを補足としていくつかあげます。

客観データと主観データ

本来はサービス利用者の皆が共有するいわば客観的な(ランドマークなどの)データと、利用者本人のみがアクセス可能なライフログ的なデータは、サービスとして別々に提供されるべきだと思いますが、地図情報サービスが立ち上がってからはデータ数を多くすることに注力され、それらの区別はあまりなされてこなかったように思います。ただ、最近では客観的データの集積にもメドがついてきたのではないかとも思います。

ローカルで主観的なデータ

サービスのインフラが整ってきたことにより、 ローカルで主観的なデータを地図にプロットできる敷居が下がってきました。これは電子書籍と同様に、プロも初心者も同じフォーマットにコンテンツが並べられるということを意味します。

現在いる場所から見える景色が動的に変化すること

地図で描かれる方向感や距離感と実際に体感することとは必ずしも一致しませんでした。これが実感に近い形に地図の描かれ方が更新される可能性があるのではと考えました。

Quantified Self

デバイスやセンサーによって自身のアクティビティ・データが蓄えることができるようになってきました。このことは地図のあり方に大きな影響を与える可能性があると思います。

オンラインでの地図表現の可能性

講演でも述べましたがブラウザー上で地図を含むデータ・ビジュアライゼーションが出来る環境が整ってきたことが画期的であると考えています。地形そのものも描けることにより表現の可能性はぐんと増すことでしょう。

1960年に東京で開かれた世界デザイン会議をきっかけとした非広告系デザイナーの結集と公共データのビジュアライズという出来事を知ったこと

杉浦康平氏の時間軸変形地図など一連の作品は以前から目にしてはいましたが、今回のプレゼンテーションにあたり改めて原典にあたり杉浦氏の時代を先取りした慧眼に感服しました。また存在を知らなかった「日本列島の地域構造・図集」に出会えたのは僥倖でした。この本は日本におけるインフォグラフィックス/データ・ビジュアライゼーションにおける原点/原典といえる存在だと思います。ぼくたちに今必要なのは、この本の現代版をウェブでやることじゃないかと個人的には考えています。

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