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多様な文化を持つ世界100以上の言語において、色名の発明順序がほぼ一緒

人類学者のBrent BerlinとPaul Kayさんの研究成果 (Basic Color Terms: Their Universality and Evolution. 1969) として、

「多様な文化を持つ世界の100以上の言語において、色の名称の発明順序がほぼ一緒」

であったとしています。

  • 1, 2番め:白と黒
  • 3番め:赤
  • 4, 5番め:緑と黄、もしくは、黄と緑
  • 6番め:青
  • 7番め:茶
  • 8-11番め:ピンク、紫、オレンジ、グレイ

原語では以下のとおりです。

  • Stage I: Dark-cool and light-warm (this covers a larger set of colors than English “black” and “white”.)
  • Stage II: Red
  • Stage III: Either green or yellow
  • Stage IV: Both green and yellow
  • Stage V: Blue
  • Stage VI: Brown
  • Stage VII: Purple, pink, orange, or gray

これはデータ可視化の世界でも意味がある研究成果で、Colin Wareさんが、**“Information Visualization - Perception For Design”**の中で、データ可視化のコンテクストとして参照しています。そしてこのうち、1〜6番目の色(白、黒、赤、緑、黄、青)が、様々なカラーモデルの主要な軸を定義しているのは、これらの色が人間の生得的な性質によるものではないか、としています。

Colin Ware “Information Visualization - Perception For Design” の挿入図

VoxがBerlinとKayさんの研究成果を6分ほどの映像にまとめていますので、そちらもぜひご覧ください。

The surprising pattern behind color names around the world | Vox

Licensed under CC BY-NC-SA 4.0