Webの発明者であるティム・バーナーズ=リーが、オープンデータのための5つ星スキームを提案しています。
★ | (どんな形式でも良いので) あなたのデータをオープンライセンスでWeb上に公開しましょう |
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★★ | データを構造化データとして公開しましょう (例: 表のスキャン画像よりもExcel) |
★★★ | 非独占の形式を使いましょう (例: ExcelよりもCSV) |
★★★★ | 物事を示すのにURIを使いましょう,そうすることで他の人々があなたのデータにリンクすることができます |
★★★★★ | あなたのデータのコンテキストを提供するために他のデータへリンクしましょう |
これはとてもキャッチーさを狙った図で、これの元にあるコンセプトはLinked Dataというもので、TEDやGov2.0 Expoなどでも本人が講演し、その必要性を訴えています。Raw Data Now!
Linked Dataとは「構造化されたデータをWeb上で相互にリンクづけして、それらを公開できる一連のしくみを提供する実践的方法」(近代科学社「Linked Data」より)とのこと。
今年(2013年)2月に訳書が出たこちらで詳しく論じられています。 [amazonjs asin=“4764904276” locale=“JP” title=“Linked Data: Webをグローバルなデータ空間にする仕組み”]
最近ではLinked Open Dataというように、Linked DataとOpen Dataを合わせて語られることもありますが、Open Dataは「データを配布する際に一定のライセンスを適用することによって,データの消費者が自由にアクセスや再利用,再配布をすることを可能」とすることで、Linked Dataは、「Linked Dataは構造化データを適切に公開・共有するためのWeb技術」で、これらを一体的な取り組みとして表現した言葉がLinked Open Dataといえそうです。 (上記定義はいずれも加藤文彦氏のLinked Open Dataより引用)