EPSGコード

作るための記事

コンピュータで地図を扱おうとする際に、空間参照系(Coordinate system)、測定単位(Unit)、測地CRS(Geodetic CRS)、基礎データ(Datum)、地球楕円体(Ellipsoid)、子午線(Prime meridian)など、たくさんの設定値を扱う必要があります。個別に扱うのは大変なので、これらをセットとして、IDを発番し、多くの地理情報システム(GIS)ではこれを使用しています。

概念的には、空間参照ID、英語ではSRID(Spatial Reference System Identifiers)と呼ばれるもので、事実上の標準として、EPSGコードが使用されています。EPSGは、the European Petroleum Survey Group(欧州石油調査グループ)の略称です。

日本でよく使用される測地基準系と座標系一覧(筆者調べ)

TokyoJGD2000JGD2011WGS84
地理座標系461266684326
UTM投影座標系3092〜30963097〜31016688〜669232651〜32656
平面直角投影座標系30161〜301792443〜24616669〜6687
球面メルカトル図法3857

ウェブで主流の地図タイルのEPSG ID

基本的には 3857 を用いればいいのですが、過去の経緯から、たとえば検索して探そうとするといくつか紛らわしいIDが見つかります。ご注意ください。

3857
現在、Google Maps、OpenStreetMap、Bingなどを描画する際に利用されるEPSGのID。

900913
かつて、Google MapsやBingはEPSGに却下された際に、GISツール側で対応するため非公式に発番されたもの。

3785
2008年中頃にEPSGに割り当てられたID。半年後にこのIDは非推奨とされ、新しいIDが発番されました。それが3857です。3785と似ていることには意味がない(はず)です。

関連リンク

見やすい3rdパーティのリファレンス

http://epsg.io/

公式データベース