ベクター・フィールド・マップ(Vector Field Map)

チャート・カタログ

どんな地図か?

ベクター・フィールド・マップは、連続的な位置において、多変量のベクター(ベクトル)を持ちます。幾何学的には各点は、方向と長さを持っています。この方向と長さを、グリフ(例えば、長さと幅にデータ値を反映させた矢印)を使用して、場の力と方向を示すための地図です。

ある点での(外向きの)拡散と(内向きの)吸収の傾向を予測するために使用することができます。

作例

wind map

フェルナンダ・ヴィーガス(Fernanda Viegas)とマーティン・ワッテンバーグ(Martin Wattenberg)による個人的なアートプロジェクト。

エネルギー源としての風の視覚化を目的としています。

「目に見えない古代のエネルギー源が、私たちを取り囲んでいます。これは、世界の最初の探検を推進するエネルギーであり、将来の鍵となる可能性があります。」

全米デジタル予測データベース(the National Digital Forecast Database)のデータを使用して、北米における風力を示し、1時間ごとに更新されています。
過去のエピックな日付へのリンクも用意され、その特定の日時の風の様子を再現することが可能です。

Earth

キャメロン・ベッカリオ(Cameron Beccario)による個人作品。”wind map”にインスピレーションを受けて制作されました。数時間ほどのタイムラグがあるデータを反映しており、様々なデータを、様々な地図投影法で可視化しています。

2008年9月1日のハリケーン・グスタフによる風速

2Dベクトルフィールド可視化手法の比較

ある実験では、異なる可視化イディオムを6つ用意し、これに対する人間の応答を比較したものがあります。

https://www.cs.unc.edu/Courses/comp715-s14/papers/laidlaw_vector_vis_user_study_01359732.pdf
  • GRID: 通常のグリッド上のアイコン
  • JIT: ジッタード・グリッド上のアイコン
  • LIT: 油絵の概念を借用している可視化手法のレイヤー
  • LIC: 線積分畳み込み
  • OSTR: イメージガイド流線(積分曲線)
  • GSTR: 規則的なグリッドにシードされた流線

誰が作ったのか

不明。

以前の似た作例

コンピュータによるマイグレーション・マッピングの実験

類似する地図

特にありません。

他の呼び名

  • Migration Maps

参考文献

  • Katy Börner — Atlas of Knowledge
  • Katy Börner — Atlas of Science
  • Tamara Munzner — Visualization Analysis and Design